知の望遠鏡

文系教師と理系研究員の本の紹介を中心としたブログです。

牟田口化する職場『昭和の名将と愚将』

昭和の名将と愚将 (文春新書 618)

特に面白いのは、「愚将」の部分でした。

個人というよりは、組織的な部分の問題点を考えました。

今の職場に通じる部分があるのが、とても心配でございました。

①上層部から出される絶対達成不可能な目標。

②絶対達成不可能とわかっていながらも、それを言い出せない「空気」。

 強気の発言が良しとされ、現実的な分析を言うと「弱腰」とされる。

 出世していくのは強気の発言ができる人。

③現場で優秀な人が管理職として優秀なわけではない。名選手名監督にあらず。

 (参考:ピーターの法則 - Wikipedia

④具体的な戦略はなく精神論でなんとかしようとする。

 過去にそれで成功したことがあり、過去の栄光を事あるごとに持ち出す。

f:id:sukekinoko:20170910102613j:plain

⑤時間・人・金が足りないといえば、努力が足りないと言われる。

大丈夫なんですかね?今の職場。

特攻隊にされる前に転職すべきか、アメリカが占領してくれるのを待つべきか。

そこが問題ですね。 

インパール作戦の真実 牟田口廉也司令官の霊言

インパール作戦の真実 牟田口廉也司令官の霊言