ご無沙汰しております
ご無沙汰しております、茸です。
記事を書くのは昨年10月以来です。
本はずっと読んでいたのですが、なかなか書く気力が湧かなかったので今日までご無沙汰してました。
さて、久々に書き綴りますよっと。
今回はそれまでに読んだ中で面白かった本を4冊紹介しようと思います。
①「こわいもの知らずの病理学講義」仲野 徹
読んで字のごとく、病(やまい)の理(ことわり)の学問。
いわば、病気はどうしてできてくるのかの学問。
タイトルは重厚感ありますが、内容は平易な言葉で書かれていて、非常に分かり易い!
内容は結構高度なんですけどね。
病理の種類としては、血栓、貧血、がんがメインとなっています。
これらの病気がどんなメカニズムで起きてしまうのか丁寧に説明されています。
病気の原因を正しく理解することって重要ですね。
病気に関する情報が氾濫する昨今においては特に、何が正しくて何が嘘っぱちなのかを判断するのは自分なので。
②「『代謝』がわかれば身体がわかる」大平 万里
この本、生物学を学んだ者として非常に面白かった1冊。
改めてきちんと書評しますが、とりあえず簡単にご紹介。
東京の鉄道網のように複雑怪奇な細胞内の代謝経路がわかりやすく整理されている。すごい!!ほんと、勉強になりました。
ざっくりいってしまえば、代謝というのは細胞というブラックボックス内で連続的に実行され、厳密にコントロールされた化学反応の連鎖です。細胞、そしてその細胞の集合体である我々の身体は食べたモノでできているということ。
とにかく、これを読めば巷に溢れる
〜抜きで痩せる!
〜を食べれば痩せる!
〜食べて美肌効果!
などの胡散臭いダイエット業界の売り文句には騙されなくなります。
少し脱線しましたが、3つの代謝系に分けて説明されています。
・炭水化物代謝系
・脂質代謝系
いずれの系においても、「アセチルCoA」という物質が重要な役割を担っています。
エネルギー(ATP)産生にも生体構成成分(炭水化物、脂質、アミノ酸)合成の両方に関わっている何ともすごい物質なんですよ!!
③「EPITAPH 東京」恩田 陸
読み終えて「?」となった1冊。
エッセイ本なのか?それとも小説なのか?
茸氏にはぼんやりとした気分となりました。
東京という都市の在り方(単に日本の首都であるということではなく)について、筆者の考察(というか皮肉)があり、これがまたナルホドなぁと共感できる。
東京行きたくなりました。
④「室町繚乱 義満と世阿弥と吉野の姫君」阿部 暁子
ジャケ買いしました(笑)
姫君が可愛かったのでね。
冗談はさておき、室町は南北朝時代で足利義満&世阿弥の異色のコンビに南朝の姫君とくればこれは読むしかない!!
あまり小説の題材にならない室町時代ということで新鮮でした。
将軍、皇女、能楽師がタッグを組む話なんてそうありませんよ。
天真爛漫なヒロインが出てくる物語はいいですね。
人物造形も良くできてて、教科書的な人物像をぶっ壊してくれました。
これ舞台化したら面白いのになと思いました。
今回はここまで。
次回はもう少し詳しく書こうと思います。
茸