知の望遠鏡

文系教師と理系研究員の本の紹介を中心としたブログです。

社会問題

牟田口化する職場『昭和の名将と愚将』

特に面白いのは、「愚将」の部分でした。 個人というよりは、組織的な部分の問題点を考えました。 今の職場に通じる部分があるのが、とても心配でございました。 ①上層部から出される絶対達成不可能な目標。 ②絶対達成不可能とわかっていながらも、それを言…

僕らは遺伝子の論理に逆らえるのか『本当は怖い動物の子育て』

久しぶりの投稿です。 わかったこと ・一見すると、「子殺し」という行為は、「種の保存」という観点からみれば、異常で狂った行為だが、動物は「種の保存」のために行動するのではなく、「自分の遺伝子のコピーをいかに多く残していくか」ということを至上…

綺麗事が通用しない時代に読むべき本『政治的に正しいおとぎ話』

最近は、いろんな部分で「本音」で語る人が、もてはやされる時代になっているように感じる。 この「本音」というのは、 あくまでも本当に自分が考えていることではなく、「本音っぽい」ことだ。「本音っぽい」とはどういうことかというと、「世間一般的に正…

「働き放題ブラックプラン」化する労働『ブラック企業~日本を食いつぶす妖怪』

この本は、タイトル通り、いわゆる「ブラック企業」の実態を実際の話を取り上げながている。特に、新卒の若者がブラック企業に就職し、辞めたくても辞められず、心を病んでしまうような事例を数多く取り上げている。20代後半の自分としては、他人事ではな…