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知の望遠鏡

文系教師と理系研究員の本の紹介を中心としたブログです。

脳が創る感覚、そこに実体は在るか?ー『触れることの科学 なぜ感じるのか どう感じるのか』ー

茸氏、このところ小説書評が続いておりましたので、今回は理系本です。 感覚というものは人それぞれに異なるもの。 「私の視ている赤とんぼとあなたが視ている赤とんぼは、果たして同じ『赤とんぼ』なのか?」 否。 私が視ている「赤」を他人は「橙」と視る…

自らを改変する道具を手にいれたヒト。ー『ゲノム編集とは何か DNAのメス クリスパーの衝撃』ー

ゲノム編集技術「CRISPER/cas9」をヒトは使いこなせるか? 遺伝子組み換え技術によって我々人間の文明が成り立っていると言っても過言ではない。毎日食べる食物は天然物以外全て(広義の意味で)遺伝子組換え食品である。 なぜなら我々の先祖が長い年月をか…

ヒトという超共生体~10%HUMAN-How Your Body’s Microbes Hold the Key to Health and Happiness.~『あなたの体は9割が細菌 微生物の生態系が崩れ始めた』

あけましておめでとうございます。 正月休みは実家で寝正月してました。友人との飲み、普段よりガッツリ食べて、酒飲んでコタツでそのまま寝落ち。そして、然程運動もせずダラダラと過ごした数日間。その結果、カラダに便秘気味、肌荒れなど不調をきたした。…

文理対談「近親婚について」ークローズドコロニー、多様性、グローバリゼーションー

介氏(文系)ー以下、介 茸氏(理系)ー以下、茸 介 こんばんわ。 茸 さて、初回テーマだけども。 介 近親婚の問題について取り上げてみましょう。 茸 承知。では、介氏の見解からどうぞ。 介 近親婚というのは、ほとんど民族や文化でタブーとされていますね…

組織の維持には敢えて働けない者がいることが大事!!「働かないアリに意義がある」

何故生き物たちは群れるのか?生き物たちが作り上げる社会とは何ぞや? 会社の一員として、社会の一員として、組織の中で働くというのは辛いものだ。 「働かざる者食うべからず」の諺しかり、社会はキビキビ働くことを求めてくる。 特定の人間への仕事の集中…

40億年の時を動き続けるエネルギー産生機関、それが生命~「Why is Life the way it is?(邦題:生命、エネルギー、進化)」~

生物学は現実の生物が「なぜ(Why)」そして「どのように(How)」どのように進化してきたのかを明らかにする学問だ。なので、理論的にエレガントであることよりも、現実の生物の在りようを上手く説明できる価値観が大切だと思う。 生命の本質は何か?進化の…

相反する2つのベクトルで駆動する幸運を蓄積するシステム〜生命というオートマタ(自動機械)〜 『生命のからくり』

生命進化に関する考え方も様々である。前回に続いて生命進化に関する1冊。今回は、情報蓄積システムとしての生物進化だ。 正直、本書で述べられている考え方は非常に衝撃を受けた。生命を『情報を蓄積する動的システム』として捉えている点である。 生命は矛…

地球の熱エネルギーが私たち生命を創った⁉︎ 『生命誕生〜地球史から読み解く新しい生命像〜』

何故我々は存在しているのか?その理由を探求するのが哲学・宗教である。この分野については介氏にお任せするとしよう。 対して、如何にして我々は今ここに生きるに至っているのか?を説明するのが科学である。宇宙の成り立ち、宇宙の法則を解き明かすのが宇…

生きるためのスクラップアンドビルドシステム『細胞が自分を食べる オートファジーの謎』

今年、大隈良典博士が『オートファジー』の研究によりノーベル生理医学賞を受賞した。大学生の頃に細胞質中の不要なタンパク質等を分解するシステム程度にサラッと学んだ程度であった。折角の機会である、今一度、概要を学んでみようとこの本を手に取った。…