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知の望遠鏡

文系教師と理系研究員の本の紹介を中心としたブログです。

古典文学のカバーアルバム。 古典って結構おもろいやん‼︎ー「日本文学全集08」ー

茸です。 この前、書店でふと目に留まった「作家と楽しむ古典」という本を読みました。 作家と楽しむ古典 古事記 日本霊異記・発心集 竹取物語 宇治拾遺物語 百人一首 作者: 池澤夏樹,伊藤比呂美,森見登美彦,町田康,小池昌代 出版社/メーカー: 河出書房新社 …

ひねくれ者の名言集『ラ・ロシュフコー箴言集』

先日、卒業式を迎えた。 生徒にとっては一生に一度のことだが、教員にとっては毎年のイベントの1つだ。 そこでいつも困るのは、スピーチだ。 人前で喋らなければいけないことが多く、何か「良いこと」を言わねばならないのだ。 そこで、便利なテクニックは…

細かいことはどうだっていい!宇宙はそうなっている!ー「すごい宇宙講義」ー

昨年は重力波の観測に成功し、つい先日には地球から約40光年先の恒星系で地球型系外惑星が7つ発見されましたね。 3つの惑星がハビダブルゾーンにあり、生命の存在する可能性があるとされていますが、地球外生命の定義は何でしょうね?地球生命と同じシステム…

「0.001秒の悪魔」を描いたギャグ漫画『ドミノキック 並べられたドミノをキックしたらどうなるのかしら?』

日常生活で、ある時ふと、この状況でもしこんなことをしてしまったらやばいことになるんだろうなーというような妄想をしたことはないだろうか。 (例えば、葬式中に坊主の頭を引っ叩いたらどうなってしまうのだろう・・・みたいな) 自分は結構そういうこと…

DynaMito Mitsukuniーダイナマイト 黄門様ー『光圀伝』

■破天荒黄門様 これほどまでに、水戸光圀を清濁併せ持つdynamicな人物として描いた小説はないだろう。 光圀という男はどう生きたのか?痛快に描いたのがこの物語だ。 「助さん、格さん、少し懲らしめてやんなさい!」 から始まるおきまりの勧善懲悪ストーリ…

初めて彼女を部屋に呼んだ時に一緒に見るべき!『ドキュメント太平洋戦争』(涙腺崩壊!号泣必至!)

こんにちは。 今日は、僕のおすすめのDVDを紹介しようと思います。 それは「ドキュメント太平洋戦争」。 1992年に放送されたのNHKスペシャルのシリーズをDVD化したものです。 何かで見てすごい感動したのを覚えていて、ついに今回DVDBOXを買ってしまいま…

脳が創る感覚、そこに実体は在るか?ー『触れることの科学 なぜ感じるのか どう感じるのか』ー

茸氏、このところ小説書評が続いておりましたので、今回は理系本です。 感覚というものは人それぞれに異なるもの。 「私の視ている赤とんぼとあなたが視ている赤とんぼは、果たして同じ『赤とんぼ』なのか?」 否。 私が視ている「赤」を他人は「橙」と視る…

世界の果ては折りたたまれて、世界の内側にもぐりこんでいるー「ペンギンハイウェイ」&「夜行」ー

読者諸賢、ごきげんよう。 一週間ぶりのご無沙汰である。 森見氏の小説といえば、京都を舞台に知的ではあるのだがなんだか面倒臭い腐れ大学生あるいはタヌキが主人公の物語が多い。 今回は京都が舞台でなく、腐れ大学生も主人公でないSF作品である。 森見氏…

哲学を学ぶには『Century books―人と思想』シリーズがおすすめ!

教員になってから、倫理という科目を教えなければならなくなった。 専門的には、本当は世界史を教えたかったのだが、人が足りないというからしょうがない。社会科という教科は、結局オールマイティーにできなければならないのだ。 (今や地理・世界史・日本…

茸氏、御朱印帳を持って、神社を巡る。

読者諸賢、ごきげんよう。 寺社仏閣巡りはいい。 寺社仏閣巡りをするために旅行をすると言っても過言ではない。 仏像を巡る旅も良いのだが語ると長くなるので、今回は神社についてである。 色鮮やかな社殿、長くその地に鎮座し古の歴史を感じさせる社殿を見…

理想と現実に挟まれて圧死する教員『反省させると犯罪者になります』

今回は、教員らしく教育関係の本を取りあげたい。 本書は、タイトルがとてもセンセーショナルで何かと話題になった本であるが、伝えたいことは簡潔明瞭であり、以下のよう要約できると思う。 反省文を書かせたりして反省を促すような生徒指導は、形だけの反…

先輩と黒髪の乙女の奇妙な恋ー「夜は短し歩けよ乙女」ー

読者諸賢、ごきげんよう。 今春、森見登美彦氏の名作「夜は短し歩けよ乙女」が映画化されるとのこと。 勿論、私は映画を観に行くつもりである。 その時、横に黒髪の乙女が居れば完璧なのだが、世の中は厳しい。 ○ 良い機会なので今一度、「夜は短し歩けよ乙…

冬はやっぱり鍋。

こんばんは。茸です。 2月になりました。 明後日は立春・節分、暦の上では春へ移り変わる時季だそうです。 このところ、関東の方は暖かい日がぼちぼちあるようですが、東北はやっぱり寒い。会社から帰ってくるだけで、カラダが冷えきってしまう。 やはり、そ…

本を断捨離して、本棚を最高のときめきインテリアに。

こんにちは、介です。 僕は、見かけは柔道選手みたいですが意外に乙女な所があって、結構、整理整頓とか好きなんです(でも掃除は苦手で、あまり好きじゃない)。 最近、話題になっていた『人生がときめく片づけの魔法』を読んで、影響を受けまくりまして、…

書店探訪、『書縁』を訪ねて。

私(茸)は書店に行くのが好きだ。 街に出かけた際に少しの時間があればフラッと書店へと赴く。 特に買いたい本があるわけでもなく、ただ本を探しに行くのである。 街にある大型書店がいい。 書店に入るとすぐ新冊の紙の匂い、インクの匂いとでもいうべきか…

自らを改変する道具を手にいれたヒト。ー『ゲノム編集とは何か DNAのメス クリスパーの衝撃』ー

ゲノム編集技術「CRISPER/cas9」をヒトは使いこなせるか? 遺伝子組み換え技術によって我々人間の文明が成り立っていると言っても過言ではない。毎日食べる食物は天然物以外全て(広義の意味で)遺伝子組換え食品である。 なぜなら我々の先祖が長い年月をか…

現代の「スマホ禍」~新しい道具との付き合い方を考えよう~『文字禍』

中島敦 文字禍(青空文庫リンク) 私の好きな作家の一人に中島敦がいる。 出会いは、中学時代に読書感想文で、彼の代表作『山月記』を読んだ時だ。 文体が漢文調で難しかったが、内容に引き込まれた。 人生で折に触れて読み返し、私の人生に大きな影響を与え…

平清盛無くして、武士の世は来なかった。ー「謎解き平清盛」ー

みなさんの一番好きな大河ドラマは何でしょう?私は「平清盛」(2012年)です。昨年の「真田丸」も面白く好きな作品の1つではあるのですが、清盛はぶっちぎりで私の中で最高峰の作品なのです。 聞けばCS銀河というチャンネルで大河ドラマ「平清盛」の再放送…

「働き放題ブラックプラン」化する労働『ブラック企業~日本を食いつぶす妖怪』

この本は、タイトル通り、いわゆる「ブラック企業」の実態を実際の話を取り上げながている。特に、新卒の若者がブラック企業に就職し、辞めたくても辞められず、心を病んでしまうような事例を数多く取り上げている。20代後半の自分としては、他人事ではな…

諸々の執着を捨てよう『脱「臆病」入門』

センター試験です。大寒波の中、己の人生を賭けた戦いに挑む受験生の皆さんは大変ですね。私も10年前はそんな受験生の一人でした。あれから10年が経ち、あの頃は男子高校生だった私も今では28歳のアラサーとなりました。 有名難関大学に入れば人生安泰‼︎とま…

ビザンツは男のロマンや!『生き残った帝国ビザンティン』

まず最初に自分の思い出について語らせてほしい。自分は、歴史好きが高じて、今の仕事についている。歴史が好きになったきっかけ。その1:一番最初に買ってもらったゲームが、なぜか「信長の野望」。その2:小学校5,6の時に三國無双にハマったこと。(…

ヒトという超共生体~10%HUMAN-How Your Body’s Microbes Hold the Key to Health and Happiness.~『あなたの体は9割が細菌 微生物の生態系が崩れ始めた』

あけましておめでとうございます。 正月休みは実家で寝正月してました。友人との飲み、普段よりガッツリ食べて、酒飲んでコタツでそのまま寝落ち。そして、然程運動もせずダラダラと過ごした数日間。その結果、カラダに便秘気味、肌荒れなど不調をきたした。…

お前は受験に落ちた回数をおぼえているのか?『科挙』

冬休みが終わった。 忘年会もしたが、やっぱり今年が終わった気はしない。 なぜなら、もうすぐ、センター試験があるからだ。 受験が終わらなければ、肩の荷は降りない。 生徒も必死だが、我々教師も必死だ。 今でもよく授業中に話すが、 いつの時代も試験と…

文理対談「近親婚について」ークローズドコロニー、多様性、グローバリゼーションー

介氏(文系)ー以下、介 茸氏(理系)ー以下、茸 介 こんばんわ。 茸 さて、初回テーマだけども。 介 近親婚の問題について取り上げてみましょう。 茸 承知。では、介氏の見解からどうぞ。 介 近親婚というのは、ほとんど民族や文化でタブーとされていますね…

組織の維持には敢えて働けない者がいることが大事!!「働かないアリに意義がある」

何故生き物たちは群れるのか?生き物たちが作り上げる社会とは何ぞや? 会社の一員として、社会の一員として、組織の中で働くというのは辛いものだ。 「働かざる者食うべからず」の諺しかり、社会はキビキビ働くことを求めてくる。 特定の人間への仕事の集中…

マキャベリズムからノブレス・オブリージュへ『戦場の精神史』

皆さんは、武士道という言葉を聞いたとき、どのようなイメージを描くであろうか。 正義。 名誉。 忠義。 などなど、おそらく、「義を何よりも重んじて主君に忠誠を尽くす」を想像する人が多いと思われる。しかし、このような美しき武士の姿は、幻想でしかな…

40億年の時を動き続けるエネルギー産生機関、それが生命~「Why is Life the way it is?(邦題:生命、エネルギー、進化)」~

生物学は現実の生物が「なぜ(Why)」そして「どのように(How)」どのように進化してきたのかを明らかにする学問だ。なので、理論的にエレガントであることよりも、現実の生物の在りようを上手く説明できる価値観が大切だと思う。 生命の本質は何か?進化の…

「中国人」とは一体何なのか『紫禁城の栄光』

私は、三国志が好きだ。 義に暑い漢たちのとても格好いい生き様。 私も、そのようにありたいと思ったものだ。 しかし、三国志に登場した「中国人」たちは、今存在しているのか? その答えは、NOだ。(かすかに血が残っていればいい程度であろう) なぜならば…

相反する2つのベクトルで駆動する幸運を蓄積するシステム〜生命というオートマタ(自動機械)〜 『生命のからくり』

生命進化に関する考え方も様々である。前回に続いて生命進化に関する1冊。今回は、情報蓄積システムとしての生物進化だ。 正直、本書で述べられている考え方は非常に衝撃を受けた。生命を『情報を蓄積する動的システム』として捉えている点である。 生命は矛…

烏帽子じゃないから恥ずかしくないもん『殴り合う貴族たち』

『真田丸』が最終回を迎えた。視聴率は、最近の大河ドラマには珍しく、高視聴率をキープしていたようだ。一方、低視聴率に連発した大河があった。・・・それは、4年前の『平清盛』である。しかし、私は、『平清盛』が…大好きなのだ! 『真田丸』も、もちろ…

地球の熱エネルギーが私たち生命を創った⁉︎ 『生命誕生〜地球史から読み解く新しい生命像〜』

何故我々は存在しているのか?その理由を探求するのが哲学・宗教である。この分野については介氏にお任せするとしよう。 対して、如何にして我々は今ここに生きるに至っているのか?を説明するのが科学である。宇宙の成り立ち、宇宙の法則を解き明かすのが宇…

史上最強の赤ペン先生『雍正帝』

教師の仕事についてからというもの、赤ペンの消費量が異常に早くなった。採点はもちろんのこと、毎日提出される学習記録帳なるものにコメントを返してあげなければならない。勉強した時間や内容や、一日の反省。真面目に書く生徒もいれば、他愛もない世間話…

生きるためのスクラップアンドビルドシステム『細胞が自分を食べる オートファジーの謎』

今年、大隈良典博士が『オートファジー』の研究によりノーベル生理医学賞を受賞した。大学生の頃に細胞質中の不要なタンパク質等を分解するシステム程度にサラッと学んだ程度であった。折角の機会である、今一度、概要を学んでみようとこの本を手に取った。…

家族の相対化する『社会人類学-アジア諸社会の考察-』

教師をしていると、様々な家族のあり方があることに驚かされる。自分の家族が当たり前だと思っていたが、世の中には家族の数だけ家族の形があるのだと。その違いに四苦八苦する毎日だといっていい。 そんな中、この本を思い出した。大学時代にレポートで読ん…

はじめに

皆さん、はじめまして。文系の介と理系の茸、ふたりあわせて介茸です。大学時代の友人で、ともに東北の片田舎で労働をしています。たまの休日の合間に、互いにそれぞれの専門分野の知識を披露する会話(?)をしています。全然、楽しくないように見えますが…