我が内なるサメを探してー『ヒトのなかの魚、魚のなかのヒト』ー
- 作者: ニールシュービン,Neil Shubin,垂水雄二
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2013/10/10
- メディア: 文庫
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先週、都内へ出かけたついでに、国立科学博物館で開催されている「卵からはじまる形づくり~発生生物学への誘い~」を観に行きました。
たった1個の受精卵から始まり、我々ヒト1人になるまでの発生過程を非常にわかりやすく展示してあり、大学も生物学を専攻していた茸氏も大満足の内容でした。
もともと、発生生物学には興味があり、大学でも勉強して「知ってた」つもりでいましたが、案外知らないことが多くて新鮮でしたね。
これだから国立科学博物館にはいつ行っても楽しいのだ!
高校生物で習う胚発生については、動画、実際の胚発生の染色標本、立体模型が展示されていて、いやぁ、これがもう、本当に素晴らしい!大学院を出た後でもなお魅入ってしまう濃い内容!
6/11まで開催されていますので、是非とも行ってみてもらいたい企画展です。
細胞の塊から複雑な生物体が作られていくのか?
①カラダ作りの基本は細胞塊から「管」を作ること
②神経管に沿った体節の繰り返しで複雑化
③脊椎動物(魚類、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類)は生まれた後の姿形は
違えど、胚発生の一部の過程は非常にソックリ!
この部分をちょっと意識して観て回ると色々な発見ができて面白いと思います。
茸氏は博物館等に行った後、その展示に関する書籍を買って読むという癖がありまして、今回も発生生物学関連の書籍を漁りに書店へ足を運びました。
そう!見聞きしたものに影響されやすいのだ!
そこで今回の書籍「ヒトのなかの魚、魚のなかのヒト」が狙いすましたかのごとく特設コーナーに置いてありました。迷わずお買い上げです。
我々ヒトの複雑怪奇なカラダは如何にしてこのカタチに成ったのか?
本書では古生物学、解剖学、進化発生学、ゲノム学の成果を駆使してヒトの形に至るまでの生命進化のなんともたくましい増改築の歴史を見せてくれる。
驚くなかれ、精巧に作られたヒトのカラダだが、実際は太古の先祖より受け継がれてきたカラダの増改築と部品の転用、リフォームを繰り返してなんとか機能するようにやりくりしてきた結果なのだ。
なので、ヒトのカラダというのか完璧な美しい設計にはなっていない。
神経や血管の配線具合は迂回したり入り組んでいたりと、なんとも場当たり的に増設したようなのだ。
脊椎動物のカラダ作りの基本設計<ボディプラン>は魚類である!
魚類の持つボディプランを少しずつやりくりしながら発展させていくことで、両生類から哺乳類、ひいてはヒトに至る複雑怪奇なカラダ作りが実行されるのだ。
例えば、
・鰭のパーツを改造(骨を長くして腕に)して手脚を作る
・顎に使っていた一部の骨を転用して耳小骨を作る
・側線(水流を検知する器官)を転用して三半規管を作る
などなど、我々のカラダの中に内なる魚を見ることができるのである。
驚くべきは、脊椎動物のカラダ作りは魚類でのボディプランの変奏であり、太古の先祖より受け継いだボディプランというテーマをそのままに追加、転用、修正を繰り返してこれほどまでに多彩な姿形を生み出しているということ。
そう、ヒトもニワトリもヘビも魚のカラダの極端で壮大なバリエーションの結果の産物なのだ!
詳しくは本書で。
因みに、茸氏が最も興味惹かれるのは、頭の起源、鰓弓(咽頭弓)の変化です。
頭の形成は本当に複雑な大工事をしているんですよ、これが。
魚類で鰓を作るためのパーツであった鰓弓を進化の過程で、顎、顔面、耳(耳小骨)、喉、甲状腺などに転用していったのである。
魚類になる前の脊索動物(現生のナメクジウオ)であった頃は、海水と砂ごと吸い込んだ餌を漉し取る装置だった鰓裂が、長い脊椎動物の進化の中でナメクジウオもビックリの大変貌を遂げたのだ!
ありがとう、ナメクジウオのご先祖様!
あなた方が脊索や鰓裂といったカラダの基本設計を作らなければ我々は生まれなかったのだから。
極端な言い方ではあるが、ナメクジウオのボディプランの極端なマイナーチェンジによって、ヒトに至るまでの脊椎動物の複雑なカラダ作りが可能となっている。
そりゃぁ、0からカラダを設計するより既存のものをちょっとずつ修正していく方が楽ですよね。
レポート等のコピペ&ちょっとしたオリジナリティの加筆修正と同じですね(笑)
「意識」の生物学的意義は、神経細胞の維持であるー『唯脳論』ー
意識とはなんなのでしょう?
私を私たらしめている脳の働きを意識とでも言えば良いのでしょうか?
つい最近までニーア・オートマタをプレイしていまして、ゲーム内に出てくるアンドロイドや機械生命体たちが「心」について色々葛藤するんです。
鉄腕アトムから続く人工知能に人間の「心」は生まれるのか?というテーマが見えまして、久しぶりに「唯脳論」を読み返しました。
今回は養老孟司著「唯脳論」をベースに茸氏なりの思うところを綴って見ようと思います。
この「唯脳論」、出版されたのはずいぶんと前になりますが、攻殻機動隊、エヴァ、AI、サイバーパンクものやSFものが好きな人は、色々と考えながら読めて面白いと思いますよ。
まず、脳とは物質的実体のある物体であり、その脳の機能、すなわち、脳活動の現象が意識=心であるということです。
なので、心は何処に在るか?なんて問いは禅問答みたいなもので、脳の局地的な一部にどんと鎮座しているようなものではなく、脳そのものの機能が顕現しているだけなので、強いていうなら脳にあるとしか言えません。
脳という物質的構造体からいかにして意識が生まれてくるのか?
不思議ですよねー
以下、本書で印象に残っている部分の抜粋です。
ー脳は複雑怪奇な構造をしているが、個々の神経細胞の機能からすれば、複雑ではないことである。神経細胞が連絡しあい、興奮するか、抑制される。それだけである。それでどうして、記憶や、心理や、計算や夢が生じるのか。複雑怪奇なのはそこである。ー
ーそこでどうしても考えたくなるのが、「意識」の存在でる。神経細胞が脳の中でできるだけお互いどうしつながり合うことによって、お互いに「抹消」あるいは「支配域」を増やす。それによって、お互いを維持する。それを機能的に言うなら、互いに入力を与え合う。それによってお互いの入力を増やす。ー
ー脳内の神経細胞が増加し、外部からの入力、あるいは直接の出力の「量」だけに依存するのではなく、脳の自前の、あるいは自慰的な活動に、神経細胞の維持が依存するようになった時、意識が発生したと考えてはいけないであろうか。ー
・脳が世界を創る
この宇宙のあらゆるものは観測者により観測されることによって初めて存在を認識され実体が確定する。
遠い恒星も、宇宙を構成する素粒子も観測されて初めて存在が確認されます。私たち個人という存在においても他人(観測者)により観測(認知)されることで個人の存在が確定します。
つまり、観測されないものは存在しないということです。
ここで言う観測者とはすなわち脳です。
つまりは、脳が脳を取り巻くこの世界(外界)を観測することで、私たちの現実世界が構築されていくのです。
現実世界は私たち自身の脳によって創られると言っても過言ではないのです。
・脳が知らない=存在しない
例えば、背中が痒い。そう感じているのは背中ではなく、脳です。
背中に配備した末梢神経から痒みの信号が脳に届き、背中の感覚担当の神経細胞群が「痒い」と知覚することで「背中が痒い」と感じるわけです。
いくら背中から痒みの信号が来ても脳がそう知覚しなければ、痒みなど存在しないことになります。
・茸氏なりの意識発生についての解釈
①これまでの脳は、身体中の感覚入力を集取し、適切な行動を出力するオートマタ(自動機械)であった。
この時の脳が知っているのは、外界の現実と自身の身体の状態。
脳は外界のことは知っているが、脳自身のことは知らない。
意識というものはなく、本能に従って行動する状態。
②人類の進化の過程で、大脳皮質の神経細胞がお互いに繋がり合(情報処理の効率化、神経細胞の維持など)った結果、脳内の状態を知るようになり、意識なるものの発生した。
比喩的な表現ですが、まるで鏡に映った自分を見て自分がわかるように、脳は脳自身を知ることになった。
巨大化した脳の神経細胞を維持するシステムが「意識」。
で、養老先生はこのように言っております。
「意識」の生物学的意義は、神経細胞の維持である。
脳はその維持機能を「意識」と称して意識しているだけのことである。
「意識」についてあれこれ考えているのも、私の脳であり、脳は脳のことを知ろうとして躍起になりわけがわからなくなっている。
滑稽ですよね。
綺麗事が通用しない時代に読むべき本『政治的に正しいおとぎ話』
最近は、いろんな部分で「本音」で語る人が、もてはやされる時代になっているように感じる。
この「本音」というのは、 あくまでも本当に自分が考えていることではなく、「本音っぽい」ことだ。「本音っぽい」とはどういうことかというと、「世間一般的に正しいとされる言説を否定するような発現」だ。
「真面目でいい子ちゃん」の意見を徹底的にぶっ潰す、というのが人気を得る簡単な方法だ。
象徴的だったのが、アメリカのトランプ大統領だった。彼は、徹底していわゆる「ポリティカル・コレクトネス - Wikipedia」(政治的正しさ)を否定した。
「EU」という「正しい理想」を否定する候補者が人気を集めるフランス大統領選にもあてはまるだろう。
人々は、今まで当たり前のように正しいとされていたものが崩されていくことに恐怖を感じつつも、一種のカタルシスを感じているように見える。一度感じたら癖になる、この快楽が、世界をポピュリズムの渦に巻き込んでいる。
教師としていう職業をしていても同じようことを感じる。生徒にとって「教師として正しい話」というのは面白くない(反応はわかりやすく、つまらないとぐーすかぴーと寝るのである)。道徳の授業などというものは、その最たる例である。
生徒が目を輝かして聞く話は何かというと、それは「下ネタ」だ。教師が言うべきでないと彼ら感じていることを言ってあげることだ。
(社会科の授業というのはそういう話に脱線できることが多いのである、得てして本当に覚えておいてほしいということは覚えておらず、こういうどうてもいい話はよく覚えているのが常である。)
今回紹介するこの本は、白雪姫やシンデレラのような誰もが知っているおとぎ話を「政治的に正しい表現」に直したものだ。もっと簡単に言うなら、おとぎ話から、人種差別・職業差別・障害者差別につながるような表現をなくしたらどうなるかということを示した本である。
(正直、デーブ・スペクター先生の訳があまり上手じゃないので、英語ができる人が原本を読んだほうがいいと思う。自分はできないから読んでないが。)
馬鹿馬鹿しいし、すぐ読めてしまうし、金を出して買うのはどうなんか?と思ってしまう本だが、政治家のいう「政治的に正しい言葉」とは、その程度のものであるということだ。
本書は、正しいものが破壊される快感を得られる一種の政治的なエロ本であろう。
正しいものが否定されることに快楽を感じるのは場所や時代が変わっても共通のことで、人間の本性なのだろう。しかし、このことに我々はもっと自明的にならねばならないだろう。この快楽に振り回されてしまえば、世の中にヘイトが撒き散らされる、いやーな雰囲気の時代になるだろう(すでになっている?)
※ 差別良くないと自分は思っています。←
何ということだ。あいつは何をしてくれたんだ……厩戸皇子。ー『爆撃 聖徳太子』ー
■茸氏、思わずタイトル買い
『爆撃 聖徳太子』
これは衝撃的すぎますね。
書店で思わず二度見してしまいました、「聖徳太子」と「爆撃」ゼッタイにありえない組み合わせのこれらの言葉。
帯の文句には
とあればこれはもう読まねばならぬと衝動買いしました。
本当、卑怯ですよまったく。
書店の謀略にホイホイとひっかかりました。
■能力者・聖徳太子&スーパーユーティリティプレーヤー小野妹子
東アジアで覇道を突き進む隋帝国に翻弄される朝鮮半島と倭国の戦乱の続く緊迫した古代世界情勢が舞台の本作。
そんな中、倭国を隋帝国の覇道から守るため、太子は隋皇帝・煬帝に喧嘩を売り、とばっちりを受けた小野妹子とともにこの国難に立ち向かうのであった。
・すごく賢いのだけれども変人として描かれている厩戸皇子(聖徳太子)。
別名、聡耳(とみみ)皇子。どんな秘密でもいつのまにか厩戸皇子の耳に
入っている、まさに地獄耳ともいうべき能力の持ち主である。
てっきり、朝廷に籠って権謀術数を巡らすのかと思いきや、倭国、朝鮮、
隋へとあっちこっちを飛び回るイメージぶち壊すほどのアクティブっぷり。
ホント、神出鬼没の行動力です。
・遣隋使 小野妹子。
外交大使ですのでもちろん大和語、朝鮮語、漢語のトライリンガル。
これだけでも十分すごいのに、戦闘行為までやってのけるのだから、
この人すごすぎる。
外交官のイメージしかなかったのに、イメージがガラリと変わりましたね。
本作の主人公です。彼の視点で物語が進展していきます。
本当に厩戸皇子は上司にしたくないような振り回しっぷりをしてきます。
■東アジアを舞台とした古代史小説
厩戸皇子作「日出処天子致書日沒処天子」のフレーズで始まる国書を送りつけられ、隋皇帝の煬帝激おこ。
当時、文明や国力などで明らかに隋に負けていた倭国が隋に喧嘩をふっかけた、普通に考えたら自滅行為にしか見えない暴挙ですが、厩戸皇子の壮大な倭国防衛作戦の重要な布石であったとする本作の解釈には脱帽しました。
確かに、厩戸皇子は変人として描かれていますが、行動原理は倭国(古代日本)を隋の覇道から護ることで一貫しています。
強大な大陸国家帝国に翻弄される周辺弱小国家がどのような生存戦略を取るべきか?
史実に筆者の大胆な発想を織り交ぜた筋書きは、実在が不確かな人物である聖徳太子だからこそ自由に動き回せたのでしょう。
史実の結果は変わらないのだけれど、通説とは違う解釈、発想を見せられるのは本当に楽しいですね。
国と国との戦争の本質とは?人間の本質とは?変人・厩戸皇子が執拗に小野妹子を振り回した意味がそこにありました。
これだから大河ドラマや歴史物はやめられませんね。
変人・厩戸皇子の戦略眼と行動原理、聡耳の力で相手の弱みを握り懐柔してしまう異能の力。
……ん?
どっかで見たことあるぞ。
ルルーシュじゃないか⁉︎
ガンガン周辺国と戦をふっかける皇子!
ほぼ相手を意のままに操る聡耳の力はまさにギアス!
なるほどー、やけに茸氏の嗜好ドストラクだったのはコードギアスと通ずる処があったからか!
これでロボが出てきたら古代版コードギアスでしたね(笑)
いやぁ、古代史をテーマにした小説は面白いですね。
今となっては判らないことが多い空白の部分があるということは、史実という結果に至る筋書きをいくらでも考えることができる余地が豊富であるということ。
そこには色々な要素をブチ込むことがができる、とりわけ古代史においてはSF、異能の力、神や怨霊といったファンタジー要素も使い放題っていうのがいいですね。
「精霊の守人」が大河ファンタジーとして実写ドラマ化したように、本作も実写ドラマ化したら面白いと思うんだ。
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生物のデザイン、どうしてこうなった⁉︎ー『ワンダフル・ライフ バージェス頁岩と生物進化の物語』ー
「カンブリア大爆発」という言葉を聞いたことのある読者諸氏もおられるだろう。
現生生物のデザインとは似ても似つかない奇妙奇天烈摩訶不思議な古代生物たち、「バージェス頁岩動物群」である。
パッと見、エイリアンのような姿形をした彼らであるが、多細胞生物の進化の初期に現れた非常に多様性に富んだ生物種なのだ。
甲殻類を含む節足動物の仲間が様々な種に進化した時代、現生生物の分類枠に収まらない、失われた節足動物の系統も多く、どの分類枠なのかはっきりしないものも数多くいる。
本書では、バージェス動物群の発見、分析、どの分類群なのかの同定していった年代記となっており、ちょっと専門的ではあるが読み物として面白い構成となっている。
さて、専門的な話はここまでにして、私の好きなバージェス動物群の一部を紹介。
すごくインパクトのある復元図ですが、ほとんどの生物は数センチ程度、親指程度のちっぽけな生き物たちでした。
“奇妙なエビ”という名を冠するこの時代の王者。
なぜ、こんな名前がつけられたのかは本書を読めばわかります。
他の動物が数センチ程度のサイズでしかなかったのに、アノマロカリスは最大120センチにもなるまさに超弩級。
2本の触腕をくるみ割りのような強力な口で三葉虫などを貪り食っていたようです。
②カナダスピス
いかにもエビ!というかエビ!
エビのご先祖様だそうです。
③オパビニア
5つの眼と1本の長い触手?吻?
どうしてこんなデザインになった⁉︎現生生物からは想像もつかないこの形態、こんなのが当時の海にうようよいたとはロマンがありますよね。
④ピカイア
弱っちくしょぼいナメクジみたいなコイツ、こんなでも我らが脊椎動物のご先祖様だと考えられているやつ。
脊椎の前段階である脊索を持っていて体をくねらせて泳いでいたようです。
他の節足動物と比べるとパッとしませんね。
⑤ハルキゲニア
ウインナーに爪楊枝を刺したような生き物。
気持ち悪くも可愛らしいやつ。
○
遡ること20年前、NHKスペシャル「生命40億年はるかな旅 」という番組を母が録画しており、幼少期はこの番組を繰り返し見ていました。
生物進化という壮大なスケールの話を幼稚園生だった私の頭に刷り込むにはうってつけの番組でした。
それとは別に、同時期のNHKスペシャル「驚異の小宇宙人体Ⅱ 脳と心」という番組も繰り返し見ていて、脳の機能や神経細胞の仕組みだったりとちびっこにはあるまじき偏った知識を得ていました。全くもってめんどくさい園児です。
まぁ、当時は学問的なアレには興味なくて、綺麗なCG映像目当てに何度も見ていたのですが、そのうち地球進化や生物進化、人体の不思議などに興味が移っていきました。
今思えば、ミトコンドリアや葉緑体の進化といった細胞内共生説に興味を持ち、大学でミトコンドリアの研究を行ったのもこれがきっかけだったのだろう。
映像の影響力とはおそろしいですね。
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特に、このカンブリア大爆発の回が好きで、当時は珍しかったCGで描かれたアノマロカリスやオパビニアの動く姿などを見るのが楽しかったのを今でも覚えています。
私の興味を自然科学系、特に生物学へ誘うきっかけとなった罪深き古代生物たち。
そして、このような番組を録画し見せてくれた母には感謝するばかりです。